夢のオオクワ白眼極太90mm個体の作出は可能か?

大胆考察!

・『Thoroughbred』とは

競走馬のサラブレッド(Thoroughbred)とは、Thorough(サラ ※徹底的に)、bred(ブレッド ※品質改良されたもの)という語源からきています。

自然界にはサレブレッドという馬の種は存在しません。より良い馬を作出するために17世紀の初めにイギリスの牝馬に東洋種の牡馬を交配させたのが始まりと言われています。サラブレッドには17世紀に交配された血が今でも脈々と流れています。

早く走るために交配と淘汰とが繰り返されて、研ぎ澄まされた筋肉と艶光りする毛並み、それが美しい馬『Thoroughbred』サラブレッド。人間が創り出した最高の芸術品とも呼ばれているそうです。

・超美形大型極太白眼『Thoroughbred』

人間の英知と努力によって創り出された競走馬サラブレッド。その名前をもらい、究極とも言えるオオクワガタを創って見たい。そんな思いで超美形大型極太白眼血統「Thoroughbred」と命名しました。「Thoroughbred」は美しく、大きく、太くを兼ね備えた白い眼のオオクワガタです。

・『Thoroughbred』を(創る)

「Thoroughbred」を創るにはひとつの血統だけでは成り立ちません。進化と血の配合だけでは限界を感じると思われます。

特に白眼の遺伝子が入ると(美形、大型、極太)などが打ち消されてしまいます。そこで、kawajiriやBlack Graceなどの優れた血統を組み合わせます。

・『挑戦する者たち』

●kawajiri:美形血統

●B-Fang:超大型血統

●Black Grace:超極太血統

●White Red Grace:超極太白眼(赤眼)血統

これら血統は受け継がれてきた歴史であり、今後も揺らぐことなく継承させていきます。4つの血統を基盤に融合させ、神への挑戦ともいえる、"最高の芸術”超美形大型極太白眼「Thoroughbred」に挑戦します。

・ 『挑戦者たちのhistory』「kawajiri」

1987年 大阪府豊能郡豊能町川尻にて初めての川尻産を採集。

1994年 樹液にて採集した『♀a38ミリ』(持ち腹)から生まれたものから累代を開始する。

1995年 朽木崩しにて新成虫『♂a59ミリ♀b39ミリ』を採集して累代を開始する。

1996年 kawajiriの源流となる『♂b65ミリ』を樹液にて採集。

1997年 『♀a38ミリ』を累代した(♀a42ミリF2)と源流となる『♂b65ミリ』を交配させる。

2002年 『♂b65ミリ』と(♀c44ミリF1)を累代したものからkawajiri(D血統)が誕生。F2

2002年 第1回kawajiriコンテスト開始。

2003年 D血統を累代したものからkawajiri最長の(J血統)が誕生。F3

      詳しくは美の血統kawajiriをご覧下さい。

 

・ 『挑戦者たちのhistory』「B-Fang」

1988年 「B-Fang」の産地(産地名非公表)にて初めての採集。

1999年 ♀の37ミリWDを採集

2000年 ♀の37ミリWDから産まれた数頭WF1の個体から累代を開始。

2002年 樹液にて♂62ミリWDの大歯形を採集。♀37ミリから累代した♀45ミリF2と♂62ミリWDを交配。

2004年 ♂62ミリWDと♀45ミリF2から源流となる♂79ミリF1と♀48ミリF1が誕生する。

2004年 ♂79ミリF1を種親に♀48ミリF1を含め3系統を累代する。

2005年 3系統の中から累代を重ね♂80ミリを筆頭に79ミリ、78ミリ、♀51ミリが羽化。

2005年 ♂80ミリF2と♀51ミリF2を累代するが、F3ではアベレージが高いものの77ミリで終わる。

2006年 3系統から継続して累代している中から81ミリF3が羽化。

2007年 ♂80ミリF2と♀51ミリF2から80ミリがオーバー3頭が羽化する。

2008年 源流となる♂79ミリF1と♀48ミリF1を累代して、82ミリF3が羽化する。

『挑戦者たちのhistory』「BlackGrace」

2001年 アゴの太い♂の肝川産と太くて美しい♀のkawajiriを交配。

2002年 次世代の中から湾曲、中歯太、短顎の美しい個体を厳選してG68が源流となる。

2004年 源流となるG68を太い厚みのある♀と交配させて太くて美しいGB72と♀GB53が誕生する。

2004年 ♂GB72とGB53を交配。

2005年 ♂GB72とGB53から羽化した個体は前胸や上翅にシワなどが多く淘汰する。

2005年 源流となるG68より継続している系統から、美しい超極太GB68が羽化する。

2005年 GB68、GS68、GB72、GS74系統を譲り受ける。

2006年 GB68の次世代からGB68Xが羽化。GS74系統から極太大型GS79Xが誕生

2007年 GB68とGS68から美しい超極太が羽化! GB72系統はシワが多くすべて淘汰する。

2008年 GS79XとGB68X系統を交配させる。

 『挑戦者たちのhistory』「White Grace」

2000年 川尻産ホワイトアイが羽化したとの情報をうける。

2001年 ♀の川尻産ホワイトアイの幼虫を譲り受けて累代する。

2003年 累代した中から78ミリのホワイトアイWWが羽化。

2003年  kawajiri78ミリWWとBlackGraceの源流となるG68を累代した♀50ミリと交配させる。

2004年 kawajiri78ミリWWとBlackGrace♀50ミリから源流となるWhite GraceWBが誕生。

2005年 源流となるWBを産卵させて累代を進めるためと戻し交配するための短期、長期の羽化飼育を開始。

2005年 短期羽化累代の中から少し太い♂60ミリWWと♂65ミリでBB.WBか判らない極太が羽化する。

2006年 (♂60ミリWWと♀35ミリWW) (♂65ミリBB、WBと♀38ミリWW)の2系統を累代。

2006年 ♂65ミリBB.WBと♀38ミリWWを累代した中から太い♂62ミリWWと太い♀WWが多数羽化、ここで極太♂65ミリがWBと判明する。

2006年 ♂60ミリWWと♀35ミリWWを累代したものからは上翅にシワなどが多い個体や白眼(ピンク眼)などが羽化。ピンク眼と太い♀47ミリWWを残してシワのあるものは淘汰する。太い♀47ミリWWをBlackGrace(G68系統)と交配させる。

2007年 累代の中から極太71ミリWWが羽化。その71ミリWWを♂65ミリWBから生まれた太い♀40ミリWWと交配させる。

2007年 71ミリWWと♀40ミリWWとBlackGrace(GS72)と♀47ミリWWから現在の太い種親が生まれる。

2008年 ♂65ミリWBと♀40ミリWWから、太い♂70ミリWBが羽化。

 

 『挑戦者たちのhistory』「Red Grace」

2006年 White Grace♂60ミリWWと♀35ミリWWを累代したものから白眼WW(ピンク)が多数羽化する。

2006年 新成虫の白眼WW(ピンク眼)が成熟すると白眼や赤眼に変化する個体が現れる。

2007年 成熟してもピンクの眼や赤眼に変化する個体を選んで早期累代。

2007年 次世代のほとんどがピンク眼か赤眼が羽化。その中から源流となる赤眼を選び累代、それと同時に♂BlackGrace68X系統と♀Red Graceと交配させて、極太の遺伝子を配合。

2008年 源流となる赤眼の中から極太♂69ミリを筆頭にすべてが赤い眼をしたRed Graceが誕生。

2008年 現在の3系統からは真っ赤な赤眼、紫、オレンジ、ピンクが羽化。

 Thoroughbredを誕生させるために

【創る】よい環境をつくりだし最高の種親と系統を創りださねばならない。

【活動】長期的視点に立った緻密な立案と実行、徹底したデーター管理

【挑戦】創造性を高め、あらゆる可能性に挑戦。

【向上心】本質を追求し、たゆまぬ努力により、自らの成長と技術の向上にまい進。

【連携】お客様や関連企業などから情報をいただき、多くの人々に知らせて積極的に取り入れる。

【愛情】単なる飼育ではなく共に夢を見る仲間として愛情を持って接する。

 

「こんなオオクワガタを見たい」を夢のままで終わらせたくない、これからも流行や風潮に流されることなく挑戦は続きます。

この夢を次世代に伝えていければどんなに素晴らしいことでしょう。