フォーテック製ヒラタケ菌糸ビン「G-pot」シリーズと、
当店オリジナルのカワラタケ菌糸ビン「Win」をご紹介します。
菌糸ビン「G-pot」とは
クワガタのメスはクヌギやコナラなどの広葉樹の白枯れ(白色腐朽菌と呼ばれる菌類が木を侵食して朽ちた材)部分に産卵し、その中で幼虫は育ち、成虫に羽化します。その状態を人工的に作ったのが菌糸瓶「G-pot」です。
G-potをお勧めするのは
弊社が菌糸ビンを扱うにあたって、さまざまな菌糸メーカーの製品を取り寄せ、 どれがブリードするのにふさわしいか実験を繰り返しました。羽化にいたるまでの死亡率、羽化のサイズ、欠品の有無、飼育に対する企業姿勢、どのすべてをとってもG-pot「(有)フォーテック」が優れてました。皆様に自信を持ってお勧めできるのはG-potしかないと結論し、現在では(有)フォーテックとニ人三脚でクワガタブリードのお手伝いをさせていただいております。
G-potについて
菌白色腐朽菌であるヒラタケを使用しております。
(注:ヒラタケといってもたくさんの種類があり、その中でもキノコの出にくいクワガタ飼育に適したヒラタケ菌を選んで使用しております。)
・主材料 生クヌギ 100%
菌の媒体となるオガ粉は全て生クヌギを使用し他樹種との混合は全く行っておりません。オガ粉の原材料には白色腐朽に適したサイズのクヌギ原木を厳選しています。また、樹皮部分はタンニンを多く含むため、樹皮部分の割合が多くなる細木や枝は使用しておりません。
・副材料 天然水使用*天然水(高野山系標高367m地点から採水)を使用しています。 項 目 カリウム カルシウム ナトリウム マグネシウム PH 残留塩素 mg/l 成 績 1.5 7.1 4.5 1.3 6.91 0.0
菌の繁殖に不可欠な添加剤は自然素材で新鮮なものを厳選し化学合成物不使用でクワガタの幼虫にやさしい環境になっております。
培養G-potのみを生産する自社専用工場で、詰め・殺菌・接種を行い、そして徹底した温・湿度管理のもと最重要工程の培養を行っております。
ご使用時の推奨温度帯
▼18℃~25℃がおすすめです。 ▼オオクワガタ類で22~23℃、アンタエウスなど高地棲息タイプの外国産では19~21℃が幼虫飼育の推奨温度帯です。▼25℃を超える長期ご使用は菌糸の活動がきわめて高くなり、菌床内部のバランスが崩れます。▼18℃以下の温度が継続すると、きのこが発生しやすくなります。きのこが出た時は取り去ってください。18℃以下の温度で菌床内部のバランスが崩れることはありません。▼低温になれば菌糸の活動は低下しますので冷蔵保存ができます。冷蔵保存は1~4℃が理想ですが、家庭用の冷蔵庫(通常7℃前後)でもOKです。
菌糸ビンはG-potを含め、入れれば大きくなるという「魔法のビン」ではありません。
幼虫である生き物に対して日々変化していく菌糸ビンという生き物の中で飼育するということは幼虫が大きくなるのは、さまざまな要因があることは否めません。
それでもできる限り、ブリードの喜びである「大きくてきれいな丈夫な個体」を羽化させることのお手伝いをできればとメーカーともども日夜考えております。
菌糸瓶「Win」とは
オオクワガタはクヌギやエノキ、サクラなどの朽ちた部分に産卵します。
孵化した幼虫はこの朽ちた部分を食べて成長します。この朽ちた部分とは、ニクウスバタケやカワラダケなどの木材腐朽菌により、菌糸がまわり白腐れた部分のことを言います。このような白腐れた部分を人工的に作ったものを菌糸瓶といいます。菌糸瓶の作り方は、容器に詰めたオガ(クヌギやブナを粉砕したもの)をヒラタケやカワラダケ菌を接種する為、高圧滅菌機で雑菌を滅菌します。滅菌されたビンにカワラダケ菌を接種し、特別な培養法で出来上がったものが「Win」です。
「Win」の特徴
【カワラタケ菌糸ビン】 Win (カワラダケ菌に必須要素を添加)
生クヌギ50%:生ブナ50%(生オガ100%使用)
カワラダケ菌に必須要素を添加しました。
(菌の特徴)
菌の力はヒラタケより強いが、水分量が多いと雑菌が繁殖しやすく、
菌糸ビンの劣化が早く適応温度が低い。
菌種 カワラ茸菌
培地 クヌギ約50%:ブナ約50%(生オガ100%使用)
粒度 微粒子約90%:チップソー約10%
水分率 約50~55% 添加物 植物性蛋白 約6%
適応種 タランドス、レギウス、オウゴンオニ等
Winを使用することにより幼虫は大きく成長してより安全に大型個体が羽化します。
タランドスをはじめレギウス、オウゴンオニ等の幼虫飼育及びWin菌糸ビンにて容易に産卵します。ぜひWinで大型個体を作出してください。
使い方の応用として、産卵にも使えます。
フタに加工して使ってみるのもよいでしょう。